『あした死ぬかもよ?』を読んで感じたこと【心が揺さぶられた1冊】

ひすいこたろうさんの『あした死ぬかもよ?』は、「もし今日が人生最後の日だったら?」と問いかけてくる本です。読んでいて、自然と自分の生き方を見直したくなりました。


“死”をテーマにした問いが、自分の心に静かに刺さってきた。

普段、死についてなんとなくは考えていても、日常の忙しさに流されてしまいがち。
この本では、27の質問を通して「本当にやりたいこと」や「今この瞬間をどう生きるか」といったテーマに向き合うことになります。

泣きそうになった、自分の体験。

私は電車でこの本を読んでいて、思わず涙が出そうになりました。電車の中で泣きたくはなかったので、なんとか涙を流すのは我慢できましたが、代わりに鼻水をずびずびと啜っていました。花粉症で誤魔化せただろうか。

「いつか死ぬんだな」とは、頭では思っていても。
過去に囚われたり、未来が不安だったりして、今をちゃんと生きていない。そんな私に、新しい視点をくれる本でした。

ただ、正直なところ、27の質問には答えられませんでした。何も浮かばなかった。でも、今はそれでいいのかもしれない。

「後回しにせず、やりたいことをやる」
「今日を最後の日だと思って過ごす」

というメッセージだけが、じんわりと胸に残りました。

まだ腹落ちしていないけれど、今はそれだけで十分な気がします。

自分と向き合いたいとき、そっと寄り添ってくれる1冊。

すぐにすべての質問に答えられなくても大丈夫です。
この本は、読むタイミングによって受け取り方が変わる本だと思います。

また心が向いたときに、もう一度読み返したい。そんな風に感じました。